ゼネコンの社員として愛媛県から福島県に来て、除染作業で出た汚染土の中間貯蔵施設で働きながら地元の人と触れあいを続ける男性がいる。住民と劇の舞台に立ち、よさこい踊りと和太鼓の練習に精を出す。東京五輪の聖火リレーの出発式で披露したいと願っている。
まだ薄暗い午前5時半。山本修嗣(しゅうじ)さん(52)は楢葉町の自宅を出て、40分離れた双葉町に車を走らせる。明るくなれば片道1車線の国道6号にはダンプカーの長い列ができる。
東京電力福島第一原発を囲むようにつくられた中間貯蔵施設には、福島県内の汚染土や焼却灰が集まってくる。山本さんは1600ヘクタールにおよぶ敷地の一角で現場監督として作業員を束ね、放射線量が高い場所では防護服を着ながら指揮をとる。木を切り、家を解体し、焼却灰を保管する施設をつくるのが任務。工期は3月末までだが、今の状況だと半年ほど延びそうだという。
福島に来たのは2018年9月…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル