大学入学共通テストなど入試での新型コロナウイルス対応をめぐり、文部科学省は7日、濃厚接触者と認定された無症状の受験生が、移動手段としてタクシーやハイヤーを使うのを認める方針を明らかにした。これまでは、公共交通機関を利用せず、保護者らが運転する自家用車やレンタカーを使うこととしていたが、方針を変えた。
文科省は無症状の濃厚接触者について、PCR検査で陰性▽受験当日も無症状▽公共交通機関を利用しない――との要件を満たせば、別室受験を認めるとしていた。7日、記者会見で新たな方針を発表した末松信介文科相は、自家用車のない受験生を念頭に「機会確保のため、より配慮ができないかという思いから検討を指示した」と語った。
文科省によると、利用車両が特定できるよう流しのタクシーは利用せず、タクシーやハイヤーの事業者に予約することを求める。事業者が少ない地域などに居住し予約が難しい場合には、文科省が来週中に設置する専用窓口に相談すれば、国土交通省を通じて手配してもらえるという。(桑原紀彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル