北海道上川管内の火山 十勝岳で、6月7日(日)20時20分頃から、監視カメラで火口付近が明るく見える現象を観測したと札幌管区気象台が発表しました。
気象台によると、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は見られないものの、火山ガスの濃度が高い可能性があるため火口周辺に近づかないよう呼びかけています。
5段階の噴火警戒レベルは「レベル1、活火山であることに留意」が継続しています。
62-2火口付近が明るく見える現象は2000年6月以来の観測
気象台によると、この現象は高温のガス噴出や硫黄の燃焼等によるものと考えられるとのことです。十勝岳の62-2火口でこの現象が観測されたのは、2000年6月以来で約20年ぶりです。大正火口では2012年8月に同様の現象が確認されています。
気象庁の観測では、火山性地震の増加や火山性微動は観測されず、地殻変動及び空振データには特段の変化はありません。また、他の火口からの噴煙の状況にも変化はありません。
十勝岳ではここ数年、山体浅部の膨張、噴煙高の高い状態、地震増加、火山性微動の発生、発光現象、地熱域の拡大や温度上昇などが確認されていて、火山活動は高まる傾向にあります。今後の火山活動の推移に注意してください。
ウェザーニュース
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