帰省客らで混雑する空港に緊張が走った。2日午後、新千歳空港を出発した日本航空機が東京・羽田空港で炎上した事故。乗客・乗員379人は全員脱出したとされるが、後続便などのダイヤは大幅に乱れ、年始の空港は大混乱した。
炎上したのは、新千歳空港を2日午後4時に出発した日本航空516便(エアバスA350)。同便は、正月を故郷で過ごした帰省客などで、ほぼ満席だったという。
事故の影響で、羽田空港は滑走路が閉鎖され、新千歳空港の発着便にも欠航や遅れが相次いだ。出発便は羽田行きを中心に欠航が相次ぎ、ロビーの案内板には「搭乗手続き中断中」の表示が出た。年始の混雑が始まっている空港内は、搭乗手続きの再開を待つ乗客の長い列ができた。
結婚10年の記念に年末から北海道内をめぐっていた千葉県在住の30代の夫婦は途方に暮れていた。「別の便の予約を試みたが、最短で9日と言われた」。4日が仕事始めで、3日には預けたペットを迎えに行くことになっているという。「上司の携帯に連絡しているのですが、つながらない。どうしよう」と不安そうに話していた。(松本英仁、古畑航希、長谷川潤)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル