1924(大正13)年 関東大震災翌年の仲見世と、ほぼ同じ位置から撮影した現在の浅草仲見世商店街(中央のバーを動かすことで、昔と今の写真を見比べることができます)
コロナ禍をものともせず、昨年の年間興行収入世界一を記録した「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。その舞台は大正時代の日本だ。朝日新聞社のフォトアーカイブに残っている1世紀前の写真などから、「鬼滅」の世界をたどってみたい。
ファンには当たり前の話だが、「鬼滅の刃」は集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載された吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんの漫画作品だ。
2019年にテレビアニメ化され、その人気は社会現象となった。翌20年にテレビアニメの続編となる劇場版「無限列車編」が公開されると、興行収入は宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」を抜き、日本映画史上1位を更新。21年12月からは、劇場版の続編となる「遊郭編」がテレビ放映される。
「鬼滅」は、大正時代の日本を舞台に、主人公の竈門(かまど)炭治郎が鬼にされてしまった妹・禰豆子を人間に戻そうと、鬼たちと戦う物語だ。
「建物高っ!」炭治郎が驚いたビルもありありと
物語の序盤で、炭治郎は禰豆子とともに浅草へ向かう。そこで、炭治郎は最大の敵・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)と出会うのだが、その直前、炭治郎は初めて見る都会の光景に、「夜なのに明るい!」「建物高っ!」と驚く。
大正時代の浅草を煌々(こうこう)と照らし、炭治郎を驚かせたのは、どんな電灯だったのか。
今からさかのぼること約10…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル