宮坂知樹、友永翔大
2014年に当時20歳の女性を殺害したとする殺人や強制わいせつ致傷などの罪に問われている喜納尚吾被告(39)の裁判員裁判の判決が、18日に新潟地裁(佐藤英彦裁判長)で言い渡される。喜納被告の関与を示す直接的な証拠はなく、被告側も起訴内容を全面的に否定。検察側は事件当日の足取りを詳細に示すなどして被告の犯行だと訴え、死刑を求刑した。双方の主張が真っ向から対立している。(宮坂知樹、友永翔大)
検察側によると、事件は14年1月15日に発生。喜納被告は新潟県新発田市で出勤途中だった女性を車ごと連れ去った後、無理やりわいせつな行為をして負傷させたうえ殺害したとされる。この日のうちに同市の農道で女性の車が見つかり、3カ月近く経った4月3日、遺体が近くの小川で発見された。
13回に及んだ公判で検察側は、事件まで面識がなかった女性の車のハンドルから被告のDNAが検出されたと指摘。さらに、被告の同僚や目撃者の証言、女性のスマートフォンに残った記録などをもとに被告と女性の足取りを丹念に追い、事件前後の経緯の見立てを詳しく明らかにした。
出勤途中で赤信号に、そのとき…
それによると、喜納被告は事…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル