北関東の群馬県は33年前、私が新聞記者になって最初に赴任した地だった。なじみの友人も多い。
そのひとりが、県庁がある前橋市に住む野村たかあき(71)。1983年に講談社絵本新人賞を受賞。ふるさとを題材にした作品も多く、「群馬愛」に満ちあふれた木彫・絵本作家である。
その野村が最近発表したのが、地元名物「焼きまんじゅう」をキャラクター化した紙芝居「焼きまんじゅうろう 旅すがた」。必殺技「あまから剣法みそだれ返し」でみそを飛ばし、悪者を退治する正義の味方が主人公の物語だ。
具が入っていない素まんじゅうを串に刺し、何度もみそを塗って焼いた「焼きまんじゅう」。起源は江戸時代末期という。
小麦粉の生産量が全国有数の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル