2020年7月の熊本豪雨で被災し、一部区間の運休が続く第三セクターのくま川鉄道(本社・熊本県人吉市)が、25年度に全線再開する見通しになった。大半が流失した球磨川第四橋梁(きょうりょう)の架け替え工事のスケジュールが固まったためで、23日に開かれた、県と沿線自治体でつくるくま川鉄道再生協議会で報告された。
くま川鉄道は、JR肥薩線と接続する人吉温泉駅(人吉市)から湯前(ゆのまえ)駅(同県湯前町)までの24・8キロ。肥後西村(同県錦町)―湯前間の18・9キロが21年に部分再開したが、国登録有形文化財の第四橋梁が流された人吉温泉―肥後西村間は見通しが立っていなかった。
第四橋梁は豪雨の際に流木が引っかかり、被害を拡大させたとの指摘がある。同社などによると、今回、橋の構造を変えることで橋脚の数が13から4に減るほか、河川敷の盛り土も撤去するため橋の長さも約70メートル長くなるという。
復旧の総事業費は50億円で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル