新型コロナウイルス対策の持続化給付金詐取事件で、事務所の元ボランティアスタッフが詐欺容疑で逮捕されたことを受け、自民党衆院議員の熊田裕通総務副大臣(56)=愛知1区=が22日、記者会見した。「事務所に出入りする者が逮捕された事実を厳粛に受け止め、心よりおわび申し上げたい」と謝罪。「昨年10月まで(不正の疑いを)知らなかった」とし、事務所の関与や副大臣職の辞任は否定した。
熊田氏の説明では、詐欺容疑で愛知県警に逮捕された会社役員加藤裕容疑者(34)は昨秋まで約1年間、雇用関係のないボランティアとして新規党員獲得などをしていた。知人に若手経営者として紹介され、政治家志望で秘書になることを望んだため、事務所の名刺を持たせていたという。
加藤容疑者ら4人の逮捕容疑は昨年7月、国の持続化給付金100万円をだまし取ったというもの。関係者によると、加藤容疑者は昨年5月、セミナーで「自民党という立場を使った、法の抜け道を知っている」などと自民党を強調し、大学生らに不正受給を持ちかけたという。
熊田氏は会見で「容疑が事実で…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル