東海から九州までの14府県で300人以上(災害関連死を含む)が犠牲となった2018年の西日本豪雨から、6日で4年。多くの人が亡くなった岡山県倉敷市真備町や広島市では、6日午前に追悼式がある。
河川の氾濫(はんらん)や土砂崩れによって大きな被害を受けた岡山、広島、愛媛の3県でも住宅再建が進み、仮設住宅で暮らす人は昨年に比べて約9割減った。
西日本豪雨では、積乱雲が連なる「線状降水帯」が次々に発生。長い時間にわたって広い範囲に記録的な雨が降り、気象庁が東海から九州までの11府県に、数十年に一度の大雨が予想される「大雨特別警報」を発表した。
西日本豪雨による死者・行方不明者の9割は、岡山、広島、愛媛の3県に集中した。
岡山県倉敷市では河川が次々と氾濫。特に同市真備町で住宅が広く浸水し、市内で75人が亡くなった。広島県坂町や熊野町では土石流が発生、愛媛県西予市と大洲市ではダムの緊急放流で川があふれ、いずれも多くの人が亡くなっている。
3県では住宅の全半壊も計約1万7千戸にのぼった。
仮設住宅で暮らす人は、3県で計121人(6月末現在)いるが、昨年の同時期に比べると約900人減った。愛媛県内で計画されていた災害公営住宅5団地のうち、最後の団地が昨年9月に完成するなど、各地で住宅再建が進んでいる。
岡山県被災者生活支援室の担当者は「仮設住宅に残る方々も自宅を再建するめどはたっており、一日も早く仮住まいから移れるように支援を続けていく」と話している。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル