ボリューム満点の定食と店の外で飼っていたたくさんの動物たち――。昨年12月30日、茨城県茨城町のこんな個性的な
食堂が、コロナ禍の客足減などで32年の歴史に幕を下ろした。
店の名は、朋仙(ほうせん)。友や客を意味する「朋」と、人が山ほどと書く「仙」の字に繁盛の願いを込めた。
看板メニューの海鮮フライ定食は、エビやアジなど山盛りのフライに刺し身もついて、税込み980円だった。コロナ禍前、ランチタイムには約70席の店内がいっぱいになった。
もう一つの人気の秘密が動物だ。店の外には犬や猫、ニワトリ、ハト、キジ……。ヤギやホロホロ鳥までいたこともあり、近所の子どもたちが動物園代わりにのぞきに来ていた。
店主の柴沼伸照さん(71)が、引き取り手のいない動物を次々連れてきて、これまで数百匹の動物を飼ったという。昨年5月に北茨城市で保護された迷いクジャクも、二つ返事で迎え入れた。
なぜそこまで? 不思議に思い…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル