東谷晃平、良永うめか
炎天下の車内に犬2匹を放置したとして、愛知県警はブラジル国籍の飼い主だった女(24)を動物愛護法違反(遺棄)の疑いで逮捕したと20日に発表した。「遺棄したわけではない」と、容疑を否認しているという。
女は、無職シャダビエイラ・グラジエラルジア容疑者=住居不定。生活経済課によると、6月7日午後4時25分ごろまでの約11時間にわたり、名古屋市中区の駐車場に止めた乗用車内に、雄の犬2匹を置き去りにした疑いがある。同課は、餌や水を与えないまま、自由に行動できない状態にした行為が命の危険も伴う「遺棄」に当たると判断した。
午前9時ごろから、車内の犬に気付いた人たちから110番通報が相次いだ。SNSで2匹の安否を気遣う書き込みも投稿され、現場に集まった人が窓の隙間から水を与えるなどした。駆けつけた警官が2匹を救助し、同市動物愛護センターが保護した。
この日の同市の最高気温は25・2度を記録。雨の降らない夏日で、車内の温度はさらに高かったとみられる。
警察庁によると、昨年1年間に全国の警察が動物愛護法違反で摘発した動物虐待の件数は170件。近年は増加傾向で、前年比で68件増、10年前から5倍以上に増えた。
今年も、犬を劣悪な環境で飼育したり、路上に放置したりするといった事件の摘発が各地で進む。
同法は、動物を不潔な環境で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル