愛知県内で現職が落選する市町村長選挙が相次いでいる=表。新型コロナウイルスが現職には逆風になっている可能性がある。「現職落選ドミノ」とも呼べそうな現象について、東京電力福島第一原発事故後の福島県との類似性を指摘する研究者もいる。
「残念な幕切れだが、市民が出した結果。受け入れるしかない」
8日投開票の豊橋市長選で4選を阻まれた佐原光一氏(67)はそう語った。市内では、告示直前にクラスター(感染者集団)が発生し、対応に追われていた。
佐原氏の陣営は「コロナ禍に求められるのは変化ではなく継続だ」とみていた。自公両党や推薦企業・団体の組織選挙に支えられ、3期12年の実績を訴えた。豊橋市は県に代わって保健衛生業務を担う中核市。市の保健所を通じた感染防止と社会経済活動再生の両立をめざすコロナ対策で、「市民の生命や財産をしっかりと守りぬく」と主張した。
しかし、多選や市政運営を批判…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル