北九州市は1日、新たに16人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。入院患者1人の感染が確認されていた産業医科大病院(八幡西区)で医療スタッフ9人が感染し、市はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。児童1人の感染が確認されていた葛原小(小倉南区)では感染者と同じクラスの10歳未満の女子児童の感染が確認された。16人のうち無症状者は少なくとも9人、感染経路不明は2人。同市の感染確認は10日連続で、同期間の感染者は計113人、クラスター発生は5カ所となった。
同病院には5月30日に感染が発表された戸畑区の40代女性が入院していた。9人は北九州市、中間市、遠賀郡在住の20~40代で女性5人、男性4人。このうち5人が無症状。
医療スタッフら10人が感染していた門司メディカルセンター(門司区)でも医療スタッフの40代女性の感染が確認され、計11人となった。葛原小の女児の登校状況などは調査中という。
他に八幡西区の介護施設に入所する女性の濃厚接触者に当たる90代と70代女性2人(八幡西区)や、北九州市の医療機関で勤務する大分市の医療スタッフの40代男性らの感染を確認した。
福岡市は1日、感染が確認されていた市内の70代男性が5月31日に死亡したと発表した。(内田完爾、竹次稔、泉修平)
西日本新聞社
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