産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で、立憲民主党と国民民主党、社民党が合流を目指す野党のあり方について尋ねたところ、合流を主導する立民の支持層でも3分の1以上が「3党が独立した政党として協力」を支持した。3党は次期衆院選を見据えて合流を目指しているが、野党支持層でも理解は広がっていない。
立民の支持層で「3党の合流」を望んでいるのは39・0%で、「3党が独立した政党として協力」の35・1%と拮抗(きっこう)した。国民支持層は「3党の合流」支持が55・3%と半数を超え、「独立した政党」は7・2%。社民支持層は「3党の合流」が12・3%、「独立した政党」が11・4%で、「立民との2党の合流」が36・4%と最も多かった。
立民と国民は、党名や政策、理念、合流方式などで主張に隔たりがあり、立民支持層は譲歩してまで合流する必要はないとみているようだ。一方、国民支持層に「3党の合流」を望む回答が多いのは、政党支持率が低迷し、野党の中での埋没を懸念しているためとみられる。社民支持層が「立民との2党合流」を支持するのは、憲法改正に慎重であるなど政策や理念が近いことがあるようだ。
野党3党の合流に大義があると思うかとの質問に、立民支持層の49・1%が「思う」と回答する一方で、「思わない」との回答も38・9%あった。「思わない」との回答は国民支持層でも37・4%、社民でも39・2%に上り、「選挙目当て」との見方が野党支持層にもくすぶっている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース