秋から、海外で学ぶ予定だったのに……。政府は今月、外国人留学生の入国を解禁したが、日本から海外へ渡航して学ぶ予定だった若者たちの多くが、国内で足止め状態になっている。コロナ禍の収束がみえないなか、それでも「日本でできることを」と、模索を続ける人たちがいる。
毎晩11時、東京都国分寺市の村川智哉さん(19)はパソコンを開く。秋学期が始まった9月から続けている。
開成高校(東京)2年のころから、海外大のカリキュラムに魅力を感じるようになり、米国を中心に7大学に出願し、5大学に合格。この秋、米カリフォルニア州のリベラルアーツカレッジ、ポモナ大学に入学した。それに先立ち、大学から「授業は完全オンラインで実施する」と連絡が入り、学生ビザも出ないことになった。
米国との時差で、授業は午後11時から朝まで続く。中国語、コンピューターサイエンス、社会学……。後で授業録画を見ることもできるが、双方向授業やグループ討議もあるため、できるだけ深夜も同じ時間に受けようとした。だが疲れてしまい、一部は早朝から授業録画を見るようにしたが、午後は課題、夜から授業と、ハードな日々が続く。
残念なのは友達ができないこと。現地と時差があるため連絡するのも難しい。授業などで知り合った学生とはチャットでやりとりする。「この状態がいつまで続くのかと思うけれど仕方ない。頑張ります」
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル