カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件に関連し、千葉市の熊谷俊人市長は23日の会見で、自民党の白須賀貴樹・衆院議員(44)=千葉13区=から紹介を受けて昨年1月、贈賄側の中国企業「500ドットコム」の幹部と2回、面会していたと明らかにした。市は当時、IR誘致の是非を検討中で、同社側から金銭の提供や働きかけはなかったという。
関係者によると、白須賀議員は2017年12月、衆院議員の秋元司容疑者(48)=収賄容疑で逮捕=らと一緒に中国を旅行し、広東省の「500」社本社を訪問。マカオのカジノも視察していた。東京地検特捜部は白須賀議員からも任意で事情聴取している。
市長や市によると、白須賀議員は昨年1月8日、贈賄容疑で逮捕された「500」社側の3人を連れて市長応接室を訪問。同18日には東南アジアのカジノ事業者も加えて訪れた。市側は両社の実績や取り組みを聞いた後、市のIR検討状況を説明した。白須賀議員は「500」社について「お付き合いがあって、しっかりしたところだから」などと話したという。
市は今月7日、政府案でのIR誘致見送りを表明した。市にIRの情報提供書を出していた民間事業者に「500」社は含まれていないという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル