60歳の誕生日を迎えるにあたり臨んだ記者会見で、天皇陛下はご家族への思いも披露された。皇后さまには、陛下の活動をそばで支えられていることへの感謝を示すとともに、回復途上にある体調を気遣われる言葉もあった。長女の敬(としの)宮(みや)愛子さまについては、学習院大への進学を喜び、充実した学生生活と今後のご成長を期待された。
「常に私の傍らに寄り添い、相談に乗り、公務に共に取り組みながら支えてくれている皇后雅子に、感謝しております」。会見冒頭、陛下は即位から約10カ月を振り返る中で、皇后さまに謝意を示された。昨年の代替わりでは、皇后さまが「強い責任感を持って」行事に臨まれていたことをご紹介。一方で、ご体調に波がある現状を説明し「無理をすることなく、これからもできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしい」と願われた。
愛子さまは3月に学習院女子高等科を卒業し、4月から希望していた学習院大文学部日本語日本文学科へのご進学が決まった。陛下は皇后さまとともに、愛子さまから進路相談を受け「本人の意向を尊重しながら、できる範囲での助言をしてきた」とご家庭内の様子を明かされた。また、大学時代を「今まで以上に、様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期」と位置づけ、愛子さまの今後について「成年皇族としての公務とのバランスを見出しながら将来への希望を描いていってもらえれば」と期待を込められた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース