秋篠宮さまは30日に55歳の誕生日を迎え、これに先立って記者会見した。結婚が延期されている長女眞子さまと小室圭さんについて「結婚することを認める」と述べ、2人の気持ちを尊重する意向を示した。
20日に行われた秋篠宮さまの誕生日会見の主な内容は、次の通り。
――立皇嗣の礼が終わり、改めて皇嗣となった心構えは
昨年から行われていた即位礼関連の儀式が終わり、安堵(あんど)している。以前と変わらず一つ一つのことを大切に務めていきたい。進歩していくことも常に頭に置きながら過ごしていきたい
――コロナ禍において、皇室の役割や在り方は。オンラインを積極的に活用していたが、手応えや課題は
この状況で被災地など現地に行くことはなかなかできないが、困難な状況にある人やそれを支援している人を理解し、心を寄せていくことが役割ではないか。そして、何をすることができるのかを常に考えていくことが大事
オンラインは非常に有効な手段。今後、対面とオンラインとのハイブリッドで行うシンポジウムのようなものが多くなってくると思うが、実際に会場にいる人と画面で参加している人の温度差をどうするかなどは工夫の余地がある
――眞子さまの「お気持ち」文書について、(秋篠宮ご一家を支える)皇嗣職大夫はご夫妻が「お二人の気持ちを尊重した」と説明したが、尊重とはどういうことか。以前殿下が指摘していた「多くの人が納得して喜んでくれる状況」になったと思うか
それは結婚を認めるということ。憲法にも結婚は両性の合意のみに基づくというのがあり、親としては尊重するべきだと考えている。あくまで主観だが、決して多くの人が納得し喜んでくれる状況ではないと思っていて、娘も恐らく同じ気持ちだと考えている
――コロナ禍で、ご家族とどう過ごしているか。佳子さま、悠仁さまの近況は
顔を合わせて話をする機会は多かった。運動不足にならないよう、妻と一緒に散歩することも。次女について、就職や結婚について聞いていることはないが、彼女から話があればゆっくり話し合いたい。長男は、私と妻が日本と米国の時差の話をしていた時に、その計算の間違いに反応して意見を言うことがあって、成長を感じた。進学先は本人とよく相談していきたい
――この1年を振り返って、印象深い出来事は
この1年はほとんどCOVID―19(新型コロナウイルス感染症)のことになってしまう。最近また感染者が増えてきて医療関係者には頭の下がる思い。様々な職種の人たち、学生たちにも影響が出ていて、なんとか早い時期の収束を願っている
それ以外だと、地球の歴史において、時代の名称にチバニアンという日本の地名がついたこと、スーパーコンピューターの富岳が『TOP500』で1位になったこと。『ストックホルム青少年水大賞』で、青森県の名久井農業高校がグランプリを獲得したことは、大変な快挙
――眞子さまの結婚について、殿下は以前問題を解決することが必要、と指摘したが今はどう考えるか。父親の立場として、2人の気持ちを今は尊重したいという考えで結婚を認めるということか
(問題の)対応を全くしていないとは思わないが、いろいろな対応をしているとしても、それが見える形になるのが必要ではないか。結婚と婚約は違うので、しっかりした確固たる意志があれば、それを尊重するべきだと思う
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル