北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、「飽和潜水」による船内の捜索が19日から始まる。無人潜水機による捜索が続けられてきたが、船内の詳しい様子はわからないままで、民間の潜水士が内部に直接入ることで捜索を進展させたい考えだ。
海上保安庁によると、飽和潜水の拠点となる民間の作業台船「海進」では18日、網走港で、潜水士を海底に下ろす「水中エレベーター」などの点検が続けられた。
船体が沈むのは水深約120メートルの海底で、30階建てのビルの高さに相当する。海保の特殊救難隊員が潜れる深さの2倍だ。地上の約13倍の圧力にさらされることで、窒素が体内に溶けやすく、浮上して圧力が下がったときに窒素が膨張して体内を傷つける「減圧症」になる危険性がある。
そのため、飽和潜水で潜水士…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル