北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁が依頼した民間の潜水士が20日、「飽和潜水」によって船内の捜索にあたった。正午前まで捜索を続けたが、行方不明者につながる手がかりは見つからなかった。国は船の引き揚げに向けた作業を進めていく。
海上保安庁によると、潜水士3人は20日午前7時15分ごろ、作業台船から水中エレベーターで降下を開始。水深約120メートルの海底付近まで下りた後、午前8時10分ごろから午前11時50分ごろまで海底で船内外を捜索したが、19日の捜索に続いて新たな手がかりは得られなかった。
今回の事故では、なお12人の行方が確認できていない。国は潜水士による調査の結果を踏まえ、近く引き揚げの準備に着手したい考えだ。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル