京都の観光を支える祇園などの料亭が、政府の「Go To イート」事業の対象に加わった。2日に京都市が開催した新型コロナウイルスの対策会議で、市が明らかにした。
同事業は、ポイント還元やプレミアム付き食事券によって飲食店を支援する狙いで始まった。だが、風営法が適用される接待付きの飲食店を除外している。芸舞妓(げいまいこ)らを招いて飲食する料亭もそうした店に位置づけられるため、恩恵を受けられないはずだった。
これに困った門川大作市長と西脇隆俊京都府知事が9月、京都を訪れた西村康稔経済再生相に「事業の対象に加えて」との緊急要望書を渡していた。
事業を管轄する農林水産省は、9月末にウェブサイトを更新。風営法対象の飲食店であっても例外を認められるケースを加えた。
「店が臨時に外から呼んできた者のみに接待をさせる営業を営んでおり、かつ、キャンペーンに参加している間は食事券の利用者かどうかに関わらず利用客に対して接待飲食等営業を営まない店である場合には、本事業の対象として扱っても構いません」としている。
市が同省に確認すると、「店側が芸舞妓を呼ばない料亭は対象になる」との回答を得たという。
門川市長は「京都の伝統的な料亭が外されることがあってはならず、大きな前進」と話した。(向井光真)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル