神戸市はノエビアスタジアム神戸(兵庫区)に1日5千人規模の新型コロナウイルスワクチン接種会場を設けると21日、発表した。楽天グループが現場の運営を担うなど「産学官」で接種の加速を図る。
市によると、車両用通路やロッカールームなどを会場に使う。現場の運営管理は楽天グループが担い、市は全体の統括・指揮をするという。21日の共同記者会見にオンラインで出席した楽天グループの三木谷浩史会長は「民間の知恵を使ってワクチン接種をどう効率化できるか、モデルケースをつくりたい」と語った。
医療スタッフは神戸大や東京慈恵会医科大、SBCメディカルグループ(東京都)などが派遣する。1日1千人ほどの接種が可能な態勢でスタートし、市はさらに多くのスタッフを確保するとした。
神戸市が設置する大規模会場は2カ所目。22日から予約受け付けを始め、31日から運用する予定。
ノエビアスタジアム神戸はサッカーJ1「ヴィッセル神戸」の本拠地。試合がある日も接種は原則実施するという。JRの駅からスタジアムまでは無料シャトルバスを運行する。久元喜造・神戸市長は会見で、今回の大規模会場設置により「65歳未満への接種も早く進めたい」と話した。(鈴木春香)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル