東郷隆 高島曜介
「日本風力開発」(東京都)の社長から約3千万円を受け取ったとされる前外務政務官の秋本真利衆院議員=比例南関東=が代表を務めていた自民党支部が、2021年10月の衆院選期間中、省庁と取引のあった再生エネルギー関連会社(千葉県柏市)から10万円の寄付を受けていたことがわかった。公職選挙法は、国と契約を結ぶ業者が国政選挙に関して寄付を行うことを禁じている。
秋本氏が代表を務めていた自民党支部の政治資金収支報告書によると、寄付があったのは投開票の4日前。経済産業省の公表情報によると、同社は21年4~10月に少なくとも厚生労働省や農林水産省など9省庁から電力供給などに関する受注をしていた。同社社長は取材に、寄付当時、複数省庁との電力供給契約を認め、「再エネを推進したいという秋本さんを応援したいと思い、陣中見舞いとして事務所に届けた」と話した。「ポケットマネーだったが、会社としての寄付と受け取られた可能性がある」として違法性は否定した。秋本氏との関係は「会社の業務説明で一度会った程度」としている。
秋本氏の事務所へも取材を試みたが、連絡が取れなかった。(東郷隆、高島曜介)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル