古城博隆
中央自動車道の笹子トンネル(山梨県大月市)で2012年12月、天井板が崩落し、9人が死亡した事故で、中日本高速道路(名古屋市)は30日、安全対策に関する遺族説明会を開いた。事故から10年となるのを前に、社員教育の強化などを報告した。
説明会は13年から開かれ、今年は遺族9人が参加して中日本高速の研修施設「安全啓発館」(東京都八王子市)であった。
施設は昨春に完成し、崩落した天井板や事故車両、犠牲者の遺品などを展示している。小室俊二社長は、施設を使った研修を本格的に始めたことを報告。事故後に入社した社員が3割を超えているとして、「事故の尊い教訓を決して風化させずに次の世代に確実に伝えていく」と述べた。
次女の友梨さん(当時28)を亡くした石川信一さん(73)=神奈川県横須賀市=は説明会後の取材に、現場の社員と対話する機会を設けてほしいと求めたところ、「前向きに検討する」と回答があったと明らかにし、「遺族の本音を伝えたい」と話した。(古城博隆)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル