角詠之 高橋豪 中村英一郎
全国の地方鉄道で、運転士不足による減便が相次いでいる。国土交通省の調査で、地方鉄道140事業者のうち半数で、ダイヤを維持するための必要な運転士数が不足している現状も明らかになった。
「交通サービスを低下させたくなかったが、やむを得なかった」
福井県内で鉄道やバスを運行する福井鉄道の担当者はこう話す。
福井市と越前市を結ぶ福武線は、上下線あわせて平日105本、休日98本の運行をしていた。ダイヤを維持するために必要な運転士の定員は28人だったが、運転士の離職が続き、昨年4月に20人に。朝夕のラッシュ時は運行本数を維持したものの、昨年10月に約2割の減便を決めたという。
管理職も運転 「サービスを低下させたくない」
長崎県諫早市と島原市を結ぶ島原鉄道も昨年10~12月、平日の運行本数を6本減らした。2020年ごろから、運転士(定員15人)が慢性的に欠員する状況が続く。
「サービスを低下させたくない」と、運転士が通常より多くの便を運転したり、免許を持つ管理職社員が運転に加わったりして本数を維持してきたが、昨年に欠員が4人となり、本数を減らさざるを得なくなったという。
ほかにも、とさでん交通(高…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル