能登半島地震で被災した石川県輪島市の神社で豆まきが行われた=小林一茂撮影
節分の3日、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市の重蔵(じゅうぞう)神社で豆まきがあった。
境内の建物は倒れたり傾いたりしており、豆は社殿からではなくトラックの荷台の上からまかれたが、「鬼は外、福は内」の声で集まった被災者らが笑顔になった。
同神社では節分に、還暦の年男が豆をまく習わしがある。
輪島市内で精肉店を営む新谷祐治さん(59)は、避難先の同県加賀市から戻って豆をまいた。豆まきに関わる人の間で「こんな時こそやろう」という話になったという。
「みんなの笑顔が見られてよかった。現実は厳しいが、少しの間でも忘れられる場になったなら」。神社では、炊き出しもあり、被災者らが長い列をつくっていた。(真野啓太)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル