米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)周辺の河川などで、発がん性が疑われる有機フッ素化合物「PFOS(ピーフォス)」などが高濃度で検出されている問題で、沖縄県は4月以降、基地周辺で初のボーリング調査をする方針を決めた。基地内の調査は、基地の管理権は米国にあると定めた日米地位協定が壁となって実現していない。県は、基地の外で地下水などを調べることで実態解明を目指す。
PFOSは泡消火剤などに使われてきたが、日本では2010年に製造・使用が原則禁止されている。沖縄県内では16年以降、米軍基地周辺の河川や浄水場で高濃度のPFOSなどの検出報告が続いている。県は周辺河川の水質調査などをもとに、基地内が汚染源である可能性が高いことを主張してきた。
県は昨年、汚染源調査に関す…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル