「申請したのに、なぜ振り込まれないのだろう」
能登半島の北部にある石川県能登町。イカ漁が盛んな人口1万6千人ほどの小さな町に暮らす男性(61)は、昨年6月中旬、漁港近くの町役場を訪れた。
約1カ月前、男性は新型コロナウイルス対策として国民に一律10万円を給付する国の特別定額給付金の紙の申請書を、郵送していた。自身と家族4人分の計50万円はなかなか振り込まれなかった。支給事務を担った町に確認したかった。
町役場3階の総務課の窓口。職員から思わぬ答えが返ってきた。
「振り込みましたよ」。
「え、なんで?」。狐につままれた思いをした男性。それから間もなくして、事件は思わぬ展開を見せます。
職員が見せたのは、男性が郵送…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル