被災地で学校の早期再開や子どもたちの心のケアを支援する兵庫県教育委員会の支援チーム「EARTH(アース)」は、能登半島地震の被災地に教職員を派遣し、活動を続けている。いま、被災地の学校はどうなっているのか。先月、現地で支援にあたった芦屋市立山手小学校の田ノ岡志委菜(しいな)・主幹教諭(46)に話を聞いた。
――派遣された経緯は
元日のニュースを見て覚悟はしていました。派遣決定の連絡を受けたのは1月17日。22~26日に現地入りしてほしいとのことで、急いで準備しました。
宿泊施設の確保が難しいということで、まず寝袋と下に敷くマット、日持ちする食料を買いそろえました。音楽が専門なので、くるくる巻いて持ち歩けるロールピアノ、リコーダー、小型スピーカーも荷物に入れました。
金沢までは電車、そこからレンタカーで珠洲市へ。ところどころマンホールが隆起した道路を慎重に走ること4時間50分。拠点にさせてもらった小学校に着くころには日が暮れていました。先に現地入りしていた教職員とあわせて14人でミーティングを開き、翌日の訪問先や活動方針を確認しました。
――学校の様子はどうでしたか
私が訪問したのは3校。学校…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル