大野晴香 根本快
広島市の給食調理会社「ホーユー」が事業の一部を止めて、各地の学校が寮などの食事の確保に追われている問題で、同社の山浦芳樹社長(53)が6日夜、報道陣の取材に応じた。
山浦社長は自己破産申請の準備をしていることを明かし、「(給食などの提供停止は)本当に申し訳ないと思う」と述べた。同社が運営する約150カ所の食堂や学食のうち、半分ほどの業務が停止しているという。
白いTシャツとジーパン姿で取材に応じた山浦氏は、経営が圧迫された背景に食材の高騰や人件費の上昇などがあるとし、「学校側に値上げの相談をしたことがあったが、受け入れられなかった」と主張した。「迷惑をかけない形で続けたかったが、8月下旬に起きたある出来事で難しくなった」とも述べた。
ホーユーは広島県のほか、大阪府や島根県、静岡県の学校などで、寮や食堂の食事の提供を請け負っている。各地で9月初めごろから提供が止まり、学校などが弁当を手配したり、教員が出勤途中に買いに行ったりするなどの対応を決めている。(大野晴香、根本快)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル