4月の埼玉県議選で初当選した日本維新の会の中村美香県議(36)が、自身の当選を無効とした県選挙管理委員会の決定を取り消すよう求めた訴訟の判決が16日、東京高裁であった。増田稔裁判長は「生活の本拠は東京都内にあったと認めるのが相当である」とし、中村氏の請求を棄却した。
訴訟では、投開票日までに県内の同一市町村に3カ月以上居住することを求めた公職選挙法の要件を満たしているかが争点だった。
住民登録上、中村氏は2022年12月26日に東京都内から三郷市のマンションへ、翌23年2月1日には草加市のマンションへ住所を移していた。一方で中村氏は、実質的に22年10月から実父が暮らす三郷市内の別のマンションに転居しており、三郷市内で3カ月以上の居住実態があったと主張していた。
判決は、中村氏が住民登録を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル