停滞する梅雨前線の影響で、7月3日(水)頃にかけて、西~東日本では雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要だ。
梅雨前線が大陸から山陰沖を通って東日本にのびている。また、日本海西部の前線上にある低気圧は、30日(日)午後には北陸地方へ進む見込み。また、梅雨前線は7月2日(火)にかけて西~東日本の太平洋側に南下して停滞する予想だ。
前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み続けるため、梅雨前線の活動が活発な状態は続き、西日本を中心に3日頃にかけて総雨量が多くなるおそれがある。
<線状降水帯発生>
西~東日本では、すでに30日未明頃から所々で発達した雨雲がかかり、九州北部を中心に非常に激しい雨を観測している。特に、熊本県内には「線状降水帯」と呼ばれるような発達した雨雲が線状に連なるように発生し、6時間で200ミリ超、また、3時間で150ミリ近い大雨となった所もある。
午前11時現在、熊本県内では雨が弱まっている所もあるが、西の海上からは新たな発達した雨雲が熊本県を含む九州にかかるおそれがあり、今後土砂災害などの危険性がさらに高まるおそれがある。その他の西~東日本の各地も、3日頃にかけて所々で雷を伴った非常に激しい雨が断続的に降り、大雨となる所がありそうだ。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。
(気象予報士・佐々木聡美)
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