星井麻紀、松田果穂
調査会社が発表した今年の47都道府県の「魅力度ランキング」をめぐり、法的措置の可能性を示唆している群馬県の山本一太知事は29日、その理由を明かした。群馬県は前年から順位を四つ下げて44位だった。
この日あった県議会で、星名建市氏(自民)の一般質問に答えた。山本知事は「ある著名人に『こんなランキング、やめた方がいい。いじめにつながる』と言われた」と述べた上で、学校のクラスでの人気投票に例えて「ビリになった子がどう思うか。『なぜ僕がビリなのか』と抗議したら『なにマジになってんの。こんなことで怒るのはダサい』と言われるのと構図が似ている」と訴えた。
法的措置に言及するのは過剰反応だという声もあったという。だが、山本知事は「笑い飛ばせばいい、ジョークで返すのが大人だというのは強者の論理だ」と語った。
ランキングは調査会社のブランド総合研究所(東京都港区)が10月に発表した。県は検証チームを作って前年の結果の妥当性や信頼性を分析し、根拠や統計的な意味が不明な「ずさんなもの」と批判。特に23位以下は7ポイントの中に収まる「誤差の範囲」であるとし、「最下位まで発表する必要があるのか」と反発していた。(星井麻紀、松田果穂)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル