将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の挑戦者決定リーグ(王将リーグ)が22日に始まり、羽生善治九段(49)が藤井聡太二冠(18)と対戦して、80手で勝った。羽生九段は藤井二冠に公式戦初勝利で、挑戦権獲得に向けて好スタートを切った。
後手番の羽生九段の誘導で戦型は「横歩取(よこふど)り」に。熱戦の末、羽生九段が勝ち、藤井二冠との対戦成績を1勝4敗とした。「最後に詰みが見えて、勝ちになったと思った。(対藤井戦は)今までほとんどチャンスらしいチャンスがなかったので、良かったと思う」と話した。藤井二冠は、「厳しいスタートになったが、またいい状態で次の対局に臨みたい」と話した。
王将リーグは7人の棋士が総当たりで対戦する。優勝者が渡辺明王将(36)=名人、棋王とあわせ三冠=と七番勝負を戦う。
羽生九段は、10月開幕の竜王戦七番勝負で挑戦者になっており、勝てば、史上初の「通算タイトル100期」を達成する。藤井二冠は今夏、棋聖と王位のタイトルを相次いで獲得。王将戦で三つ目のタイトルを狙う。(村瀬信也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル