聞き手・岸善樹
うらめしや~……とは、最近のお化けは言わないのかもしれません。では、お化け屋敷の「声」、背筋の凍る設定は、どうつくられているのでしょうか。お化け屋敷プロデューサーの岩名謙太さんに聞きました。コロナ禍でお化け屋敷も大変なようで――。
リレーおぴにおん 「声を感じて」
子どものころからホラー映画が好きで、大学を中退して、お化け屋敷の世界に入りました。頭の中のストックは多いし、まがまがしいものを考える量は尋常でないかもしれません。何かを見て声を想像し、怖くなったりします。
だからお化け役の声は、うなるような低音から悲鳴のような高い声まで、自分で考えます。高校時代は合唱部で、ボイストレーニングの経験があります。「あの映画の感じの声をつくれないか」とやっているうちに、出せるようになりました。
コロナでお化け屋敷も打撃を受けました。お化け役はソーシャルディスタンスを求められ、声も出せません。
そこで考えたのが「ドライブ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル