指や腕に巻いて脈拍を測るだけでなく、指紋や静脈を撮影して患者本人であることを確認できる極薄の撮像センサーを開発したと、東京大などの研究グループが21日発表した。病院や介護施設での患者の取り違えを防ぎつつ、手軽に脈拍を把握できると期待される。
拡大する極薄のシート型撮像センサー。曲げたり、腕に貼ったりできる(東京大提供)
センサーの厚さは約0・015ミリで、曲げたり、腕に貼り付けたりできる。薄いフィルムに、有機ELの技術を応用した光センサーや薄膜トランジスタを載せて超薄型のカメラにした。染谷隆夫教授は「高解像度と高速データ読み出しを両立できた」と胸を張る。
薄いフィルムに機器を載せるのは難題だったが、工程の温度を下げたり薬剤を改良したりして実現した。ジャパンディスプレイの瀧本昭雄R&D本部シニアフェローは「3年程度で市場に出したい」と話した。
将来的には、脈拍だけでなく血…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル