大阪府や兵庫県では新型コロナウイルスの「第4波」で、自宅療養者の死亡が相次いだ。自宅療養者は全国で約4万5千人(4日時点)と、1週間前の2倍以上に急増している。自分や家族が自宅療養になったら、命を守るため何に注意すればよいのか。第4波の大阪などでの自宅療養者の死亡を受け、訪問診療のマニュアルを作った在宅医らの社団法人「日本在宅ケアアライアンス」理事長の新田國夫医師に聞いた。
第4波の大阪では、病床が逼迫(ひっぱく)して入院が難しくなり、ピーク時で約1万5千人が自宅療養をした。保健所の連絡が滞るなどして、事実上の「自宅放置」状態で亡くなったり、病状が悪化したりする患者も出た。大阪府でも再び自宅療養者が急増し、厚生労働省によると3800人超(4日時点)と、1週間前の2倍以上になっている。
日本在宅ケアアライアンスは第4波の大阪などで自宅療養者の死亡が相次いだことを受け、コロナ患者を訪問診療するマニュアルを5月に作成し、訪問診療医らに周知を図っている。理事長の新田医師は「第4波のような『医療の空白』を絶対にうんではいけない」と強調する。
マニュアルには「心・腎疾患がなければ1日1500ミリリットル程度の水分摂取を目標とする」「パルスオキシメーターを貸与し、1日3回以上、酸素飽和度を測定してもらう」などと盛り込んだ。
水分について、新田医師は「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル