学校法人「森友学園」の国有地売却を担当し自殺した財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さん=当時(54)=の妻、雅子さん(49)が、同局に公務災害補償に関する文書の情報公開を求めたのに対し、大半の開示可否決定の期限が翌年とされたことの違法確認を求めた訴訟の第1回口頭弁論が18日、大阪地裁(山地修裁判長)であった。国側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。 雅子さんはこの日、法廷で意見陳述し、「近畿財務局は、夫の自死の原因や経緯を知りたいという私の気持ちから逃げていると思う」などと述べた。 訴状などによると、赤木さんは平成30年3月に自殺。国は公務員の労災にあたる「公務災害」と認定した。雅子さんは今年4月、近財局に公務災害補償に関する文書を情報公開請求したが、同局は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令を理由に、一部文書を除き、来年5月までに開示可否を含めて決定すると通知。雅子さんはこの通知は違法であるほか、全ての関連文書の開示を求めている。
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