アリスのファンは幸せだ。
1972年のデビューから48年。81年に活動停止後も、5回の活動再開をへて、いま6年ぶり6回目の再始動を果たしている。「冬の稲妻」「チャンピオン」「秋止符」……あまたの名曲を、変わらぬ3人のスタイルで生で味わうことができるのだから。
そう伝えると、「聴きたいと思ってもらえる限りやれるバンドなんですよ」と谷村新司(71)。「このバンドこそ、幸せもの。たかだか10年しかやってないのに忘れずにいてもらえて。僕らは一人ひとりの活動もするけれど、3人集まった時の幸福感は特別」と言うのは堀内孝雄(70)。矢沢透(70)も「決めごとじゃなくて、やりたくなったタイミングで自然に集まれるからね」。3人のやり取りもごく自然体だ。
昨年5月5日から始まったツアーは、2月の大阪城ホール公演でファイナルを迎える。全国各地のホールは、2世代、3世代にわたるファンで立ち見も出るほど。アリスを生でみるのが初めてというお客さんも3、4割ほどいる。
「両親が聴いていた思い出があ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル