12日放送のTBS系「グッとラック!」(月~金曜・前8時)で、感染が拡大する新型コロナウイルス感染症について特集した。
番組では、東京五輪・パラリンピック組織委員会で理事を務める高橋治之氏(75)が10日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)でインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染拡大の影響について「大会は中止されないと考えている」との認識を示した上で、私見として今夏の開催が断念される場合は1年か2年延期が現実的な選択肢との考えを語ったことを伝えた。
広告代理店、電通元専務の高橋氏は、五輪招致にもスペシャルアドバイザーとして携わってきた。「来年のスポーツイベント予定は大半が固まっているため、延期の場合は2年後の方が最も調整しやすい」との考えを示した。さらに11日には共同通信の電話取材に「現実を踏まえ、それなりに対応しないといけない」と、大会延期の検討を今月末の組織委理事会で提起する意向も明かした。
この発言に組織委の森喜朗会長が緊急会見し「とんでもないことをおっしゃったな、と。『口が滑ってご迷惑をかけた』と言っていたが、軽率な発言は厳に慎んでほしいと言った」と極めて強い不快感を表明。「安全で安心な五輪を進めるのがわれわれの基本的スタンス。方向や計画を変えることは全く考えていない」と開催の方針を改めて強調した。
今回の高橋氏の発言に生出演した元東京都知事の舛添要一氏は「話にならない。よくこんな人が組織委員会の理事やってるな」と不快感をあらわにした。
その上で「経済的損失があまりに大きいって、あんた経済的損失のことしか考えてないんですか。アスリート、1年2年延びたらやれないじゃないですか。スポーツは平和の祭典だし世界中、仲良くしようって文化の祭典でもあるんです。オリンピック憲章も読んでないんじゃないか」と指摘した。さらに「開催都市計画に延期のえの字時もひとことも書いていない」とした上で「根本的なことが間違っている。五輪は4年に1回やるのが五輪なんです。2年に1回やるのは五輪じゃないんです。まったく基本が分かっていなくて、こんなこと言う事自体が組織委員会の理事を辞任するに値すると思っています。私が都知事なら殴りかかるぐらいに怒ります」と憤慨していた。
報知新聞社
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