北海道南部の福島町の大千軒岳(だいせんげんだけ、標高1072メートル)で登山中にヒグマに襲われたとみられる男性の遺体が見つかった事故で、北海道は9日、現地に入り、遺体の近くにあったヒグマの死骸を調べた。ヒグマは体長1・25メートルの若いオスで、首に刃物による深い刺し傷があり、致命傷だった。男性の事故の後日に、ヒグマに襲われた消防隊員3人がナイフで刺すなどして撃退しており、同じヒグマと断定した。
死亡したのは10月29日に1人で入山したとみられる北海道函館市の北海道大学水産学部学生の男性(22)。11月2日に遺体が見つかり、全身の損傷が激しかった。
道ヒグマ対策室と現地調査に入った道立総合研究機構の担当者が福島町役場で取材に応じた。それによると、遺体の発見場所は標高500メートル付近の沢沿いで、登山道から約50メートル離れた険しい崖の下。遺体には砂や植物がかけられていた。ヒグマは1回で食べきれない食べ物を土などで覆って隠す習性がある。
■ナイフの傷が致命傷と断定…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル