華野優気
大阪府内と奈良県内で葬祭業を営む「泉屋」(大阪市中央区)の同府東大阪市の葬儀場で1月、90代の女性の遺体が葬儀前に火葬されていたことがわかった。別の身寄りのない高齢女性の遺体と取り違えたという。
泉屋によると、2人の遺体は同じフロアの別の霊安室で安置されていた。1月23日、火葬のために身寄りのない高齢女性を出棺する際、従業員が90代の女性を誤って出棺し、火葬した。霊安室前には名札がかけられていたが、確認を怠ったという。
火葬を始めて数十分後、別の従業員が霊安室に身寄りのない女性の遺体が残されているのを見つけた。90代女性の火葬は翌24日以降の予定だったという。泉屋側は遺族に謝罪し、後日、葬儀を執り行った。
墓地埋葬法で、火葬は死後24時間経過後と定められている。今回、女性は24時間以内に火葬されたといい、府警布施署が墓地埋葬法違反の疑いで調べている。
泉屋は「ご遺族には取り返しのつかないことをしてしまった。再発防止を徹底する」とコメントした。(華野優気)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル