今日10月2日(金)朝、長野県白馬村で幻想的な白い虹が見られました。これは霧が発生している時に見られる「白虹」もしくは「霧虹」と呼ばれる現象です。 そして撮影者の影の周囲には、小さな円形の虹色「ブロッケン現象」も見られています。
白虹は霧解消で晴れのサイン
通常の虹は太陽の光が雨に反射する際、雨粒がプリズムの役割を果たして太陽光が分光されるため、七色に見えます。 一方、白虹は太陽の光が霧に反射して見られます。霧の粒は雨粒より細かいためプリズムのように分光されず、全ての波長(色)の光が同じように散乱されるため、白く輝いて見えます。 太陽の高さが低い朝や夕方に霧が出ていて解消に向かうときに、このような白い虹が見られることがあります。
霧に映る影のまわりブロッケン現象
また、霧が薄くなるタイミングで差し込んだ朝日によってブロッケン現象も見られました。 ブロッケン現象とは背後から差し込む日光の影響で、影の側にある水滴や霧によって光が散乱され影の周りに虹のような光の環が現れるものです。 山岳や飛行機から見られることがあり、ドイツのブロッケン山でよく見られたことから「ブロッケン現象」と名付けられました。
今日は穏やかな秋晴れに
今朝は晴れて風が弱かったため、放射冷却現象が強まり冷え込みました。写真が撮影された長野県白馬村では、最低気温が7.8℃と今シーズン一番の冷え込みとなっています。この冷え込みにより霧が発生し、タイミング良く差し込んだ朝日が白虹とブロッケン現象を起こしました。 今日このあとはスッキリと晴れて穏やかな秋晴れとなります。霧も解消に向かう見込みです。昼間と朝晩の気温差が大きくなるので体調管理にお気を付けください。
ウェザーニュース
Source : 国内 – Yahoo!ニュース