将棋の最年少プロ、藤井聡太七段が17歳1勝を飾った。6日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第78期順位戦C級1組3回戦で、金井恒太六段(33)を下した。後手番ながら着実な指し手でリードを広げていたが、中盤で緩い手を出して追い上げられた。最後は自陣が詰まないのを読み切り、3連勝とした。「厳しい手を指されて、負けを覚悟した。最後まで分からなかった」と振り返った。
【写真】対局中、舞台に上がった子どもに顔をのぞき込まれる藤井聡太
7月19日に17歳の誕生日を迎えた。誕生日前日の王将戦2次予選では佐藤康光九段(49)を下し、16歳最後の日を白星で飾った。同月23日の竜王戦決勝トーナメント4回戦では、豊島将之名人(王位=29)に敗れ、同タイトル戦の年内の挑戦権が消えていた。
順位戦では前期8連勝しながら、9回戦で敗れたのが尾を引いた。結果的に、師匠である杉本昌隆八段(50)との師弟同時昇級と、2期連続昇級を逃した。「名人をこす」と小学生時代の文集で書いた藤井にとって、勝負の世界の厳しさを思い知らされた。
格付けに関係する順位戦での勝利は、「血の1勝」と言われるほど大きい。現実を突きつけられた。「(順位戦は)10局が1つの結果。1局1局大事に戦わないといけない」と気を引き締める。今期は負けられない。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース