自民党の山口泰明選対委員長は13日、党福岡県連の松尾統章(とうしょう)幹事長と党本部で面会した。松尾氏は党に推薦する衆院福岡5区の公認候補予定者の選考に向け、同区内で党員投票を実施する方針を報告。現職の原田義昭前環境相は9選を目指す考えを変えていないが、地元の県議も立候補の意向を示しており、保守分裂の可能性が出ている。 山口氏は面会後、記者団に「今までの(経緯について)お話を事実そのままに聞いた」と述べ、党員投票の当否については「ノーコメント」と言及を避けた。 候補者の公認は原則として「現職優先」とされるが、福岡5区では世代交代を求める声が上がり、県議団は9月30日に栗原渉県議の推薦を全会一致で決定。今月11日の県連執行部会で、党員投票により公認候補予定者を選ぶ方針を決めた。 ただ、次期衆院選に向け、公認をめぐる争いが生じている選挙区は複数あり、選対幹部は「福岡5区で党員投票をやったら、いろんなところでやりだす」と懸念を示す。松尾氏は林幹雄幹事長代理らとも面会し、党幹部は「県連内でよく話し合い、一本化してほしい」と伝えた。
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