国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で中止された「表現の不自由展・その後」の出展作品を公開する展覧会が、25日から東京都内で開かれる予定だったが、会場提供の辞退が相次ぎ、延期になった。主催団体の実行委員会が24日に記者会見して発表した。
新宿区のギャラリーでの開催を3日に告知したところ、直後から大声で中止を求める街宣行動が周辺で相次ぎ、会場が提供を辞退。都内で確保した別の会場からも18日に「近隣に迷惑がかかるので貸せない」と断りの連絡があった。開幕日までの会場決定が困難となり、延期を余儀なくされた。実行委メンバーに危害を加えるような内容のメールも十数通届いたといい、刑事告訴などの法的対応を検討している。
2019年8月に名古屋市で開幕した表現の不自由展では、慰安婦を表現した「平和の少女像」や、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品「遠近を抱えて」などに抗議が殺到。脅迫めいた内容のファクスもあり、3日間で展示を中止。閉幕直前に再開し、さらに1週間展示した。
今回、実行委は「公共の空間…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル