愛知県で開かれている「あいちトリエンナーレ2019」で、企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題をめぐり、神奈川県の黒岩祐治知事は27日、「ああいう慰安婦像は事実を歪曲(わいきょく)したような極めて政治的なメッセージ」「(自分なら)開催を認めなかった」と述べた。
企画展では、慰安婦を表現した少女像など、各地の美術展で撤去されるなどした二十数点を展示。テロ予告や脅迫を含む抗議を受け、開幕3日で中止に追い込まれた。
元フジテレビキャスターの黒岩知事は会見で「私もメディアにいた人間として表現の自由は大事と思う」としつつ、慰安婦像は「政治的メッセージ」であり、「公金を使って後押しすることは県民のご理解を得られない」と語った。
慰安婦問題をめぐり「韓国の主張はある種一方的」「強制的に連行してきたように伝えられている」とも述べた。強制連行について追加の質問を受けると「今日深く踏み込む話じゃない」といらだった様子を見せた。(吉野慶祐)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル