京都市下京区の市営住宅で、住人の山村留美乃さん(24)が殺害された事件で、現場に山村さんのスマートフォンと自宅の鍵がないことが京都府警への取材でわかった。遺体発見時、玄関は施錠されていたといい、府警は山村さんを殺害した何者かが施錠した上で鍵やスマホを持ち去った疑いもあるとみている。
捜査1課は、遺体が見つかった翌日の12日から18日に現場検証を実施。室内に財布は残っていたが、山村さん所有のスマホと自宅の鍵のほか、凶器として使われたとみられる刃物がないことが判明した。捜査関係者によると、刺し傷や切り傷は計十数カ所。背中にも刺し傷があり、手には身を守るためにできたとみられる防御創もあったという。
事件は11日に発覚。山村さんのアルバイト先から無断欠勤の連絡を受けた親族が同午後2時ごろ、市営住宅を訪ねたところ、山村さんが血を流して倒れていたという。司法解剖の結果、死亡推定時刻は9日夜とみられるという。死因は、胸部にたまった血液で心臓が圧迫される「心タンポナーデ」だった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル