豪雨で被災した農家の再建や、新しく農業を始める人の足がかりに注目されている作物がある。一度植えれば長期間繰り返し収穫でき、価格も安定しているアスパラガスだ。失敗のリスクが低く、初心者にも適しているとされ、経験者は「努力すれば、しっかり見返りがある」と語る。新規就農者を励ます「希望の光」として期待は大きい。
2017年7月、九州北部豪雨に見舞われた福岡県朝倉市杷木(はき)地域。県特産のイチゴ「あまおう」を育てていた農業金子耕三さん(65)は「500坪のイチゴ畑を大雨で失った」。
自慢のブランドが消失し、一時は廃業も考えた。だが、増改築した自宅の借金もあり、再起に挑む決意をした。選んだのがアスパラだった。
多年生のアスパラは、いった…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル